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スルハンダリア

スルハンダリヤは昔のバクトリアという国の領土にあり、首都はバルフ(現在のアフガニスタン)であった。
現在州都のテルメズ自体は中央アジアの古代都市の中に入り、多くの学者はアレキサンダー大王と関連付けられる。紀元前4世紀にスルハンダリヤ地域に現れたアレキサンダー大王が都市構造に影響したとい言われている。

テルメズの古代名はタルミタと言い、ギリシア・バクトリア王デメトラがこの町を造ったので、死後に彼の名で呼ばれるようになった。
テルメズは中央アジア文化の発展に大きな役割を果たした。この町は世界文明の交差点でシルクロードの発展に大きな役割を果たしている古代都市のひとつであり、様々な時代に属する多数の仏教遺跡が見つかっている。

仏教や関連する建築文化などが、丁度テルメズを経由して中国や極東に広がった。旧テルメズの貴重な遺産は世界各国の歴史家や旅行家の注目を浴び、文献に残されている。様々な時代に属する多数のイスラム教や仏教における遺跡が見つかっている。街を囲む山には古代の縦穴や地下道があるが、中はまだ殆ど本格的にまだ研究されていない。

一方、シャフリサーブスやブハラからテルメズへ行く途中にあるボイスンは、ユネスコなど国際機関が観光開発に力を入れているエコツーリズム振興地域である。独特の文化を持ち、特産品も多い。またタジキスタン国境に近いサンガルダックの滝などは避暑地としても注目され、自然豊かなスルハンダリヤの聖地である。

 

スルハンダリアの見どころ

テルメズ
テルメズ

18世紀の後半、旧テルメズの南のスルハンダリヤ川岸にパッタケサル村ができた。100年後にその村の場所にテルメズ市が設立。ロシアは影響力を強化するため1888年、ここに多数の軍隊を入れた。電線、通信、電信や鉄道が通りテルメズが発展し、アムダリヤ川地域の軍事戦略地になった。
現在のテルメズは、スルハンダリヤ州の中心地であり、東にクンギタウ山、北にギッサール山、東にババタグ山がある。これら山系がこの地域の独特な亜熱帯気候を与え、冬は暖かく、夏も暑い。ウズベキスタンの一番暑い場所である。

スルハンダリヤ州考古学博物館
スルハンダリヤ州考古学博物館

仏教伝播の道筋にあったこの地には多くの仏教遺跡がある。それを中心にスルハンダリヤ州の各地で見つかった多くの物が展示されている。
発掘品から当時の城壁、砦、住居などが再現されている。古代の生活や建築を見ることができ、大変興味深い。実際の遺跡群と合わせて見学することをお勧めする。

ハキム・アッテルミズィー廟
ハキムアッテルミズィー廟

11~15世紀の建築物。廟の裏手から国境が見える。アムダリヤ川とアフガニスタンが見渡せる。撮影は厳禁。
警備の厳しさとは裏腹に、聖廟はお祈りの声が聞こえ、とてものどかな様子である。

カラ・テパ
カラテパ

テパとは住居や要塞のこと。2~3世紀の特徴ある城壁と仏教文化の総合洞窟寺院であるカラ・テパ。ここは人工的に作られた寺院と自然の洞窟寺院との複合寺院で、インドからやって来た人々が最初に寺院を建てた場所。
日本からは加藤九祚先生の研究が有名。発掘が続けられているが、軍事施設の中にあるため、見学には許可証が必要である。

仏教遺跡群
仏教遺跡群

テルメズ周辺はカラ・テパをはじめ、ファヤズ・テパ、ダルベルジン・テパなど、クシャン王朝(紀元前2~6世紀)の仏教遺跡が集中している。
テルメズから60km離れたシュルチ市のダルベルジン・テパで遺跡が発見されたことは世界的に驚く出来事。町は厚さ10mの防壁や塔で囲まれ、中は砲台があり、投てき用の武器や投石器の置き場があった。
町の中心に庭付きの大きな家が多く、富裕層の人々が住み、南部には職人達が住んでいた。多数の発掘物はインド・仏教や古代ギリシャ文化に属し、ダルベルジン・テパはシルクロードの古代支線のひとつだったと言うことを物語っていた。そこから発掘されたコインから判断すると紀元前1世紀に遡る。
尖がった帽子をかぶった見事なクシャン朝王の頭の彫刻などが見つかった。ここは2つ目の仏教中心地として発見され、仏像や寺、壁画が発掘された。その時代の至高の宝である36kgもある金、そして金銀、宝石などを使ったアクセサリーも発掘された。
また、200kmほど北には代々の王朝の関所が置かれていた鉄門がある。

ボイスン
ボイスン

州都テルメズから北へ160kmボイスン地区の文化的空間はユネスコの無形遺産に宣言されている。
シルクロードのイメージから少し離れ、美しい山々に囲まれたボイスンは、伝統的な習慣や民族芸能が今も継承されている。
春には伝統音楽、舞踊が繰り広げられるお祭ボイスン・バホリが開催される。

ボイスン工芸センター
ボイスン工芸センター

ボイスンの名産も織物だが、派手なアトラスとは違った細かな市松模様の落ち着いた色合いのジャンダ織。羊毛で編んだ布地に刺繍を施すカシタ・ギラムなどが特産品である。
工芸センターは、ユネスコ日本信託基金の援助で建てられた織物工房で、博物館や織物販売店などがあり、見どころである。

サンガルダック
サンガルダック

テルメズから北西へ約270㎞。タジギスタンとの国境の近く、素晴らしいサンガルダックの滝がある。スルハンダリヤ州の見どころのひとつ。
ウズベキスタンの美しい自然が堪能できる。ここの水は聖水と言われ、最高の避暑地となっている。

タンデル・ケバブ
タンデルケバブ

この地方の有名な料理。
杜松の葉で羊の肉に香付けし、特別な釜で蒸し焼きにするタンデル・ケバブ。
わざわざタシケントからも買いに来るという。羊肉特有の匂いが全くせず、素朴で美味しい。

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